音楽家・俳優・文筆家として活躍する星野源さん。
今ではドラマや音楽番組にひっぱりだこの星野源さんですが、過去には2度のくも膜下出血を体験し、休業していたことをご存知でしょうか?
テレビで見るその元気な姿からは想像できませんが、過去に2度のくも膜下出血を体験されています。
今回は、星野源さんが体験した、くも膜下出血で倒れた時期や、倒れる前に起きた異変や原因、そして闘病生活から復帰までを、まとめてお伝えしていきます!
星野源がくも膜下出血で倒れたのは、いつ?

朝の連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』で脚光を浴びた星野源さんは、舞台、ドラマ、コンサートなどを着実に行い、アーティストとしての足場を固めていきました。
順調に仕事も増え、旬を迎えつつあった矢先、くも膜下出血に襲われた星野源さん。
星野源さんがくも膜下出血で倒れ、しばらく休業すると所属事務所が伝えたのは、2012年12月22日のことでした。
数日前に体調不良を訴えとあったので、2012年12月20日前後のレコーディング終了後に病院に搬送されたと推測できます。
考えられる原因と症状
画像引用元:https://2xmlabs.com/archives/6416
過密スケジュールが原因か
くも膜下出血が起こった時の事を、星野源さんはこんな風に振り返っています。
1曲目の“化物”っていう曲が、アルバムの中で一番最後にできた曲で。
その歌詞が納得行かなくってっていうのをずっと繰り返してレコーディングの日になったんです。
最後は全部納得できる形まで行けて、それでレコーディングをして、<あぁ、全部録音し終わったな>と思って“化物”のプレイバックを聴いてた時に、くも膜下出血になったんです。
引用元:https://tower.jp/article/interview/2013/05/10/tower009-1
たぶん、相当追い込んでいたんだと思うんですよね、作ってた頃は。
倒れた“化物”のレコーディングの日に、あまりに詞ができなくて自分のことをボコボコに殴ったりとかしてたんで、その日がどピークだったと思うんですよね。
……で、ピークの一番ピークの時に倒れたっていう。
たぶん、ブレーキをかけられたんだと思うんです、<これ以上行ったら死ぬよ>っていうブレーキを
引用元:https://tower.jp/article/interview/2013/05/10/tower009-1
倒れるまでは、過密なスケジュールが当たり前だと思っていたという星野源さん。
倒れて初めて、「体を休めなきゃいけない感じがやっとわかった」ともインタビューで話していました。
倒れる数日前から偏頭痛の症状が
画像引用元:twitter
倒れる数日前から偏頭痛に悩まされていた星野源さん。
倒れた日も、後頭部から首にかけて偏頭痛が襲っていたそう。
それでも、首に湿布をはり、頭痛薬を飲んで無理やりに症状を抑え込ませレコーディングを続けます。
全てのレコーディングが終わり、スタッフ一同が拍手をしたとき、急に目の前がグニャっとまがり、突然バットで頭を殴られたような激痛が走り、倒れ込んでしまったそう。
救急車で運ばれている時も、意識はかろうじてあるものの、頭の痛みは増していきました。
くも膜下出血と診断され、緊急手術
画像引用元:星野源 4th Single『知らない』
運ばれた病院でCTスキャンをとると、脳に出血があることが分かりました。
その後、精密検査を受けた結果、脳の動脈に慢性的な動脈瘤があり、そこから出血が起こっていることが分かったとのこと。
医師からくも膜下出血であることが告げられます。
手術は同日の夜7時に行われ、難しい手術ではありましたが無事成功します。
壮絶な痛みに耐え、リハビリに励む日々
画像引用元:星野源 6th Single『地獄でなぜ悪い』
手術は成功したものの、星野源さんにとって一番辛かったのは、ここからだったそうです。
手術をに意識を取り戻してからは、四六時中絶え間なく続く頭の激痛と嘔吐の日々が待っていたそう。
食べ物も食べられず、水も飲めず、片時も休まずに続く頭の痛み。
それは偏頭痛の比じゃない、爆発的な痛み、それがただ続く、痛み止めを打ってもらっても痛みは和らかず、胃が拒否反応を起こして吐き気をもよおし、真っ黒い水を嘔吐する。
引用元:星野源『蘇える変態』
激痛は3日間も続き、希望と絶望を繰り返しながら、少しづつ症状は回復していきます。
くも膜下出血になってから3週間後、遂に退院の日を迎えた星野源さん。
苦痛に耐えながらも前を見て頑張った3週間。
退院を迎えられた時は、とても嬉しかったと思います。
再発と2度目の手術
画像引用元:星野源 6th Single『地獄でなぜ悪い』
くも膜下出血で病院に運ばれ緊急手術をし、無事に復帰した星野源さん。
ただ、1度目の手術で受けたカテーテル塞栓術という方法では残念ながら完治は難しく、常に再発の危険性があったため、定期的に検査を受けていました。
後遺症もなく、そのまま順調に回復すると思われていましたが、わずか半年後に、医師から再発を宣告されてしまいます。
星野源さんは、言葉を発することができず、そのままうずくまってしまったそうです。
ただでさえ後遺症や死亡リスクの高い病気の再発という中で、星野源さんが感じた不安や絶望は計り知れないものでした。
どの医師も難色を示した再手術
画像引用元:星野源 6th Single『地獄でなぜ悪い』
再発が分かった時、医師から手術をしたくないと言われる程までに危険な状況でした。
難易度の高い再手術の開頭手術になるとのことで、手術できる医師は国内でも限られているとのこと。
医師探しは難航しましたが、芸能界の先輩である笑福亭鶴瓶さんが名医を紹介してくれ、再手術を受けることになります。
2013年、ほとんどの活動を休業し治療に専念した星野源さん。
手術自体はどっちにも転がってもおかしくない、ギリギリの状態。
その為、再発が分かってから休業前までの間に、どんな結果になってもありのままの自分を映像に残したいという星野源さんの希望から、『地獄でなぜ悪い』という作品が生まれました。
当時の思いを込めた楽曲『地獄でなぜ悪い』
画像引用元:星野源 6th Single『地獄でなぜ悪い』
1度目の手術で感じた病床生活を歌詞にした楽曲、『地獄でなにが悪い』。
ミュージックビデオが本人ではなく、アニメーションになっているのは、再発が分かり入院することになり、撮影ができなくなったからだそうです。
また、『地獄でなぜ悪い』のCD特典映像の最後には病床生活の映像も少し収録されています。
苦しいリハビリを終え、復帰へ

2013年、1度目よりもきつかったというリハビリを乗り越えた星野源さんは、所属事務所を通して、コメントを発表しています。
退院直前、医師から「これで完治です」と聞いたとき、本当に有り難くて堪りませんでした。
「どれだけ歌っても、動いても、何やっても大丈夫です」と。
もう少し時間を頂いて、しっかり元気な姿で皆様にお会いできるよう、一生懸命体力作りをしたいと思います。
心配してくださった方々、応援してくださっている皆様、ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
2013年9月26日
星野 源引用元;http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/15287/2
情熱大陸で語られた星野源の闘病生活
画像引用元:情熱大陸
2014年2月放送の『情熱大陸』で、2012年に患ったくも膜下出血からの復帰の日々までの道のりについて語った星野源さん。
当時の入院生活の状況を淡々とした口調で語った星野源さん。
集中治療室で、「動いちゃだめです」って言われて。天井だけ見つめてじっとしてると、自意識で爆発しそうになるんですよ。自分がどうなっちゃうんだとか、今までこうしてたからこれがいけなかったのかなとか。
自分のことばっかり考えすぎちゃうのって、辛いんだなって
画像引用元:情熱大陸
辛いこともたくさんあったが、面白いこともたくさんあったと闘病生活を振り返り、
辛いことの中には、意外と面白いのが混じっている。
そっちのが個人的には魅力的
そんな風に、自分なりの価値観を語っていました。
楽しく生きる事の大切さを知った星野源
画像引用元:星野源 6th Single『地獄でなぜ悪い』
徹子の部屋に出演した星野源さんは、病気になってから、楽しく生きていきたいと感じるようになったとのこと。
生死を彷徨ったことで、本当に自分が生きたい人生が見えたのかもしれませんね。
死んだ先は、もう何もないんじゃないかな?っていうのを、本当に死にかけて気づいたので、なるべく楽しく生きていきたいな
なんか、本当それから、例えば何かすごく上手くいかないことがあったりとか、イライラすることがあった時に、以前なら本当に意味なく、例えば
「死にたい」とか、「もうヤダ!」とか言ってたんですけど、全く思わなくなりましたね。
「死にたい」って言ったり、ふと思ったりするって事=「生きたい」なんだなっていう。
本当にそれは、そう思ったので、病気してからは口がさけても、そんな事は言えない
生きたくても生きられない人が、その時(入院中)周りにいっぱいいたので、それはすごく胸に刻んでいます。
闘病の日々を綴った本も出版
星野源さん著書の『蘇える変態』。 より詳しく星野源さんの病状などを知りたい方は、こちらの本がおすすめです。 真剣に闘病生活について話しつつも、星野源さんらしい笑いをまぜて書かれていますよ。
星野源のくも膜下出血まとめ
画像引用元:twitter
今回は、星野源さんがいつくも膜下出血になり、どんな手術を受け、復活したのかについてまとめました!
くも膜下出血が原因で2度の手術を受けた星野源さん。
私たちの知らないところで、難しい手術とリハビリを経験しながらも、前を向いて歩いてきたんですね。
元気になって本当に良かったです!
今後もも沢山の素敵な楽曲と、演技を私たちに見せてくれることでしょう。
これからも星野源さんの活躍が楽しみです!
星野源さんが病床で感じたことをもっとしりたい方は、星野源さんの著書を一度読んでみてください。